全力でイーサリアムに賭ける六つの理由

BanklessDAO
2022-09-16 07:54:43
コレクション
イーサリアムの合併は、イーサリアムを経済的に長期的に持続可能なブロックチェーンの最初のものにする可能性が高いです。

著者:Alphadegen.eth

原題:《Betting It All On Ethereum

翻訳:郭倩雯,链捕手

要点:

  • 現在、経済的に長期的に持続可能な主流のブロックチェーンプロトコルは存在せず、つまり収入がブロックチェーンの運営コストを上回ることはない。
  • 暗号通貨技術の真の力は分散化にある。ネットワークを分散化したいのであれば、「ブロックチェーンのスイッチ」を入れるだけでは不十分である。それを機能させるためには、強力な社会的力、すなわち合法性が必要である。
  • ブロックチェーンエコシステムにおいて、合法性はコミュニティ内で成長し維持され、コミュニティは合法性を維持し責任を分配する。
  • 普通のコミュニティメンバーがノードを運営できなければ、ブロックチェーンは分散化を実現できない。
  • イーサリアムのマージは歴史的なアップグレードであり、イーサリアムが経済的に長期的に持続可能な最初のブロックチェーンになる可能性が高い。

ETHはイーサリアムのネイティブ通貨であり、さまざまな機能を兼ね備えている------価値があり(取引の支払いに使用できる)、世界最大の分散型コンピュータを駆動し、「債券」として(POSコンセンサス機構に使用され)、利益を生むことができ、価値の保存(DeFiにおける通貨として)------これらの機能は相互に補完し合っている。

暗号通貨エコシステムに含まれる資産は、過去10年間で世界で最もパフォーマンスが良く、最も良いリスク/リターン比を持っている。(例えばBTCとDOGE)。多くの人にとって、これは暗号通貨に興味を持ち始めた主な理由である。しかし、投資家の視点から見ると、ETHは現在最も良いリスク/リターン比を持つ資産だと思う。

私がETHに対して強気な主な5つの理由:

  1. スケーラビリティの問題を解決する
  2. ネットワーク効果
  3. 「最も重要な希少資源は合法性である」
  4. モラルハザードと友好的である
  5. 世界のコンピュータがグリーンに向かう
  6. スケーラビリティのトリレンマを解決する

トリレンマとは、もし「シンプルな」技術を使用すると、ブロックチェーンが実現しようとする3つの主要な特性(スケーラビリティ、分散化、安全性)のうち、2つしか実現できないということを指す。現在、3つの「シンプルな解決策」があり、その中の2つの特性を実現できる。

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適切な分散化がなければ、ブロックチェーン技術における「純粋な数学性」は機能しないが、中本聡は私たちにそれを実現する方法を示してくれた。中本聡以前、私たちは安全でスケーラブルな方法で通信する方法を知っていたが、それは難しくなかった(高TPSチェーンの支持者はこれを理解する必要がある)。私たちが知らなかったのは、どのように分散化された方法で行うかである。これは、マイケル・ファラデーが世界初の発電機を使って電力を得る方法を示したことに似ており、それによりドミノ効果が生まれた------そのおかげで、私たちは他の革新を生み出し、人類の生活様式を根本的に変えた。

私たちはスケーラビリティの問題を解決しましたか?

現在、スケーラビリティの問題を解決したブロックチェーンは存在せず、これは1990年代に映画を1分でダウンロードできることを望んでいたのと似ている。その時の技術とその採用は全く準備ができていなかった。

人々がインターネットプロジェクトに時間やお金を投資するのは、利益を得るためである。しかし驚くべきことに、経済的に持続可能な主流のブロックチェーンプロトコルは存在しない。つまり、手数料収入はブロックチェーンの運営コストを上回るべきである。

ビットコインはその主要な機能を十分に発揮している:価値の保存;しかし、セキュリティ費用を支払うためにBTCを「印刷」する必要がある。ビットコインは毎日約3100万ドルのBTCを「印刷」し、約30万ドルのBTC取引手数料を生み出している(2022年7月)。数回の半減期後、またはすべての2100万BTCが採掘された後(推定2140年)、ビットコインは経済的に持続可能であるのか?誰も知らない。おそらくほとんどの人は、より多くの半減期が発生するにつれて、その経済的持続可能性は必然的に低下することに同意するだろう(他のすべてが変わらない限り)。

イーサリアムがプルーフ・オブ・ステークにアップグレードされた後、ネットワーク維持コストが生成される手数料を下回ると予想されるため、経済的に長期的に持続可能な最初のブロックチェーンになる可能性が高い。実際、EIP 1559(BASEFEEの燃焼)以降、イーサリアムはすでにいくつかのデフレ的なブロックを生成している。

イーサリアムはスケーラビリティのトリレンマを解決する最も近いブロックチェーンであり、統一された決済とデータ可用性の層を構築することで、最良のスケーラビリティ戦略を持っている。イーサリアムのコミュニティは(適切な研究開発、公共財、助成金)これを実現できる唯一のエコシステムである。

ネットワーク効果

イーサリアムネットワーク上では、コアチーム、投資家、検証者、開発者、ユーザーなどの役割が同じ通貨を使用して相互作用し、美しいポジティブなフィードバックループを生み出し、より強力なコミュニティを構築している。

なぜ「暗号ユースケースの爆発」がイーサリアムで起こったのか?DAO、NFT、DeFiは2016-2018年に魔法のように現れたわけではない;イーサリアムのホワイトペーパー以来、これらのユースケースは業界で最も革新的な人々によって創造され、何年にもわたってネットワークを構築し、dAppを開発してきた。dAppはユーザー(と資金)を引き寄せ、さらに多くの開発者を引き寄せ、より多くのdAppを構築し、さらに多くのユーザーを引き寄せるという正のフィードバックループを生み出している------これを「二面プラットフォームネットワーク効果」と呼ぶ。

「……二面ネットワークの真の顕著な特徴は、供給側と需要側の2つの異なるユーザーカテゴリーが存在することです。彼らはそれぞれ異なる理由でネットワークに参加し、他方に補完的な価値を生み出します。」- James Currier、『ネットワーク効果ハンドブック』。

今、イーサリアムに投資するのはまだ間に合うのか?

Hayesはある記事で、ETHの時価総額は競合他社よりもはるかに大きいが、ネットワークのファンダメンタルズの観点から見ると依然として安価であると述べている。HayesはETHとその主要な競合他社の評価、開発者数、アドレス数、TVLの価値を比較した。ETHはその代替案と比較してファンダメンタルズの評価が安価であるため、投資の観点から見るとETHは最も魅力的なリスク/リターン比を提供している。

最も重要な希少資源は合法性である

ブロックチェーン技術は他の多くの技術とは異なり、ネットワークを分散化したいのであれば、「ブロックチェーンのスイッチ」を入れるだけでは不十分である。それが正常に機能するためには、強力な社会的力、すなわち合法性が必要である。

合法性はVitalikの投稿で次のように定義されている:

「合法性は高次の受容モデルである。ある社会環境において、人々が広く受け入れ、自らの役割を果たして特定の結果を実現し、かつその理由が他の人々も同様に行動することを期待する場合、その社会環境の結果は合法的である。」

この合法性の考え方を理解するために、自問してみてください:

  • なぜイーサリアムは他のどのスマートコントラクトブロックチェーンよりも多くのセキュリティ費用を支払うことができるのか?
  • なぜブロックチェーンは51%攻撃から回復できるのか?
  • なぜ技術的に完全に同じフォークのブロックチェーン(例えば、Ethereum vs Ethereum Classic、Hive vs Steem)の中で、いくつかのハードフォークがより価値があるのか?
  • なぜあるNFTは他のNFTよりも価値があるのか、同じ画像を使用しているにもかかわらず?

これらすべての質問の答えは合法性である。

なぜコミュニティがそれほど重要なのか?

ブロックチェーンエコシステムにおいて、合法性はコミュニティ内で発展し維持される。コミュニティは合法性を担うだけでなく、ブロックチェーンの権力と責任もメンバーに分配され、ネットワークがより分散化される。

コミュニティが強ければ強いほど、合法性も高まる。イーサリアムには成熟した強力なネットワーク効果があり、ユーザー、開発者、投資者、検証者を支えているため、私はイーサリアムがスマートコントラクトブロックチェーンの中で最も強力なコミュニティを持っていると考えている。

モラルハザードと友好的である

私の暗号通貨キャリアの初期に、私はブロックチェーン技術がどのように私たちの重大な問題を解決するのかを理解することが、その価値を理解するために重要であることに気づいた。私は協力の失敗、すなわちモラルハザードを理解するために多くの時間を費やした。

モラルハザードには多くの定義があるが、私の定義は------「なぜ私たちが素晴らしいものを持てないのか」を説明するものである。私はモラルハザードの本質がこの失敗した養魚協力の中で最もよく説明されていると考えている。

思想実験として、湖で魚を育てることを考えてみよう。想像してみてほしい、湖には1000の同じ養魚場があり、1000の相互に競争する会社が所有している。各養魚場の利益は1000ドル/月である。しばらくの間、すべては順調である。しかし、各養魚場は廃棄物を生産し、それが湖水を汚染する。各養魚場が一定の限度まで汚染を生じさせると、湖の生産性は毎月1ドル低下する。

1000の養魚場が生産する廃棄物は、生産性を毎月1000ドル低下させるのに十分であり、つまりどの養魚場も利益を上げていない。この時、資本主義が必要である:誰かが廃棄物を除去するための複雑なフィルターシステムを発明した。その運用コストは300ドル/月である。すべての養魚場はこのシステムを自発的に設置し、汚染が終わり、養魚場の利益は700ドル/月になった------それでもかなりの数字である。

しかし、ある農夫(私たちは彼をスティーブと呼ぶ)がフィルターを操作するためにお金を使いたくない。今、1つの養魚場の廃棄物が湖水を汚染し、生産性を1ドル低下させた。スティーブの利益は999ドルで、他の人の利益は699ドルである。

他の人々はスティーブがフィルターの維持にお金を使っていないのを見て、彼らもフィルターを切断した。

400人がフィルターを切断すると、スティーブの月収は600ドルに低下する------すべての人がフィルターを使用していた場合の収入を下回り、道徳的にフィルターを使用していた可哀想な人々は300ドルしか稼げなかった。スティーブは皆に「待って!私たちは自発的にフィルターを使用することに合意しなければならない!さもなければ、皆の生産性が低下する。」と言った。

皆は彼の意見に同意し、彼らは「フィルター協定」に署名したが、1人だけ少し厄介な人がいた。私たちは彼をマイクと呼ぶ。今、皆はフィルターを再び使用し始めたが、マイクだけは使用しなかった。マイクの収入は999ドル/月で、他の人の収入は699ドル/月である。徐々に、人々はマイクのように大金を得るべきだと考え始め、300ドルの追加利益のためにフィルターを切断するようになった…。

利己的な人はフィルターを使用する動機はないが、皆がフィルターを使用する協定に署名する動機はある。しかし多くの場合、彼は他の人が協定に署名するのを待つ方が大きな動機を持っているが、自分は参加しない。これはバランスに達することができず、誰もそのような協定に署名しない結果を招く可能性がある。」

なぜこれは大きな問題なのか?

人類の進歩を測る一つの方法は、私たちがより良い方法で相互に協力できるかどうかを見ることである。言語、宗教、政府、国家、憲法、貨幣制度、科学的方法、インターネットはすべて人類の協力の木に実った果実である。これらの発明のそれぞれは、モラルハザードに対する小さな戦いの勝利である(それぞれに犠牲が伴うが)。しかし、私たちはまだ成功していない戦いがもっとある:腐敗、検閲、プライバシー、公正貿易、経済的正義など。

「人類が圧倒的な協力を実現できるシステムを見つけ、発見し、構築することは、非常に魅力的であり、最も壮大なSF作家でさえも、この技術を使って私たちがどのような未来を構築できるかを想像できない。」David Hoffman、『イーサリアム:モラルハザードの殺し屋』。

イーサリアムはこれにどのように関係しているのか?

Davidは次のように説明している:「圧倒的なコード、変更不可能な取引、印刷不可能な通貨は、人類がこれまで持っていなかった究極の協力ツールキットである……イーサリアムは生産的な調整メカニズムのプラットフォームであり……それは世界がより協力的になることを意味する。」

世界のコンピュータがグリーンに向かう

マージは今年最も期待される暗号通貨イベントであり、イーサリアムの歴史的なアップグレードである。最新の推定によれば、マージは2022年9月14-15日の間に発生する見込みである。簡単に言えば、マージはブロック生成のエンジンがプルーフ・オブ・ワーク(POW)からプルーフ・オブ・ステーク(POS)に移行することを意味する。

私はETHの価値が今後数ヶ月で上昇する理由に焦点を当てたい。これはすべて超健全通貨(Ultrasound Money)の概念に関連している。

超健全通貨は、EIP 1559(BASEFEEの燃焼)の組み合わせと今回のマージがETHの供給を減少させる可能性があるという文化として理解できる。マージ後、ETHの発行量は約60-90%減少する(ステーキングの参加度による)。その効果は、少なくとも2回のビットコインの半減期に相当する。

North Capitalの暗号通貨アナリストHal Pressは、「価格変動の観点から、現在、資産環境を維持するためには毎日約500万ドルの新しい資金が必要であり、この状況は約3000万ドルの既存の保有者が毎日トークンを売却することで価格を維持できるように変わるだろう」と述べている。

これはETHにとって大きな永続的な購入圧力である。

マージ後、ETHはESG基準を満たすことになり(ESGは環境、社会、ガバナンスを意味する;ここではETHが高エネルギー消費のマイナーを持たなくなることを示す)、新しい機関投資家がETHに投資できるようになる。そして、私たちはスイスの銀行SEBAがこの動きを行っているのをすでに見ている。

多くの人々は、ステーキングされたETHをインターネット債券として説明している。なぜなら、ステーキングを通じてETHをステークすることで、永続的に利益を生むことができるからである。

リスク

その前のサイクルのパフォーマンスに基づいて、私はETHはBTC(現在「リスクが少ない」暗号通貨)よりもリスクが高くないと考えている。確かに、ETHは現在のボラティリティが高く、ベアマーケットでのパフォーマンスは通常BTCよりも劣る(ただし、ETH/BTCは現在地元の新高値を創出している)。しかし、BTCに関連する多くのリスクは、ETHを含む暗号通貨市場全体に影響を与える可能性がある。

ETHに含まれる追加のリスクは何か?

もしより多くのステーブルコインが崩壊したらどうなるのか?もし規制当局がイーサリアムの圧倒的な力に対抗して攻撃を仕掛けたり(例えば、トルネードキャッシュのケースで、米国財務省がTornado Cashに対して制裁を行った)、突然それに証券のラベルを付けることを決定したらどうなるのか?もしマージが計画通りに進まなかったらどうなるのか?もしイーサリアムの複雑さが進歩よりも問題を引き起こしたらどうなるのか?もしDeFiが私たちが想像しているほど弾力性がなかったらどうなるのか?

挑戦

それは環境に優しいのか?それには限られた供給がないが、それは健全な通貨なのか?それは高い安全コストを持っているが、十分に効率的なのか?これらのすべての挑戦は簡単に応答できる------それらはおそらくマージ後に解決される可能性が高い。

小売ユーザーにとって、それは高すぎるのか?それは大衆に適しているのか?もし小売ユーザーが分散化にあまり関心がなかったらどうなるのか?これらはすべてかなりの挑戦的な問題であり、スケーラビリティのトリレンマを解決することは簡単ではない。しかし、道は明確であり、もしこの挑戦に最も適したチーム/コミュニティがあるとすれば、それはイーサリアムの開発者であると私には思える。なぜなら、ブロックチェーンエコシステムの大部分の革新は彼らから生まれているからである。

ポジティブな 結論

ETHは現在最も良いリスク/リターン比の1つを提供できる。スケーラビリティのトリレンマを解決する最良の候補であると言える;それは最大のネットワーク効果と最大の合法性を持つスマートコントラクトチェーンである;その調整メカニズムは、世界のいくつかの最大の問題を解決するのに役立つ;そしてそれはおそらくデフレ資産になるだろう。これらすべての特性がETHに安定した優位性をもたらし、そのプロトコルを支持している。私たちは忘れてはならない、ブロックチェーンエコシステムは人類間の協力の失敗を解消する可能性を秘めており、それによって巨大な価値を創造する------その大部分はまだ前方にあり、私たちの探求を待っている。

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